前回作成したG Contax Biogon 21mm補正レンズの効果検証を横浜みなとみらいで行いました。
効果検証
実際に効果がでているのか2つの作例で確認してみましょう
作例1
全体像
補正あり
補正なし
どちらもF11、氷川丸にピントを合わせて撮影しています。どうでしょうか?この状態だと両方とも普通に解像しているように見えますね。端の方を拡大してみましょう。
氷川丸拡大
補正あり
補正なし
歴然とした差がありますね。補正なしは右端に行けば行くほど流れてしまっています。文字が顕著ですね。
ビルの方も見てみましょう。
ビル拡大
補正あり
補正なし
こちらも一目瞭然ですね。補正なしは見事に流れてしまっています。
次は別の角度から取った氷川丸です。
作例2
全体像
補正あり
補正なし
これもぱっと見は変わらない感じがしますね。拡大してみましょう。
氷川丸拡大
補正あり
補正なし
補正なしの方は右側(端側)に行くに従って像が流れていくのがわかりますね。救命浮輪なんていい感じで流れてます。わかりやすいサンプルが取れました。船着き場も拡大してみましょうか
補正あり
補正なし
同じ結果ですね。海向こうの工業地帯も拡大してみましょう
工業地帯拡大
補正あり
補正なし
補正ありもぼやっとしていますが、補正なしの方は像流れの見本のような流れ方をしていますね。
検証結果
実際にはこういう検証をするまでもなく、ファインダーで覗いた瞬間から分かるほど補正レンズを装着する前後でレンズのイメージが変わります。
そして実際に検証した結果を詳細に確認してみると、ある程度は分かっていたもののここまでかと正直驚くほど効果がありました。
開放で撮影するとオールドらしい味わいがあるものの、絞って風景をとったりするときに周辺の像流れが気になる、というのがこのレンズに対する印象だったのですがこの補正レンズがあるおかげでオールマイティに撮影できるレンズに生まれ変わりました。(注:実際はこちらでの作例にもあるように光の加減で盛大に色が転んだりしてしまうこともありますので自然系は向いていない気がします)
最後に、補正レンズを装着した状態での作例を何枚か載せておきます。
補正レンズ装着時の作例
開放です。像流れがいくら抑えられようがBiogon21mmの個性は抑えられません。そんな玉ではないので心配ご無用です。
F11、ベトナムフェアが開催されており、ベトナムのボートが就航していました。良い雰囲気です。
夜景です。F5.6-8くらいだと思います。夜景ではこのレンズ、変な色の転び方はしませんね、普通にきれいにとれます。周辺減光はもちろん出ますが、そんな事を気にしないといけないシチュエーションではオールドレンズで撮らないので全く無問題です。
本当いいレンズです。ますます好きになりました。
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