プラチナ万年筆#3776 ブライヤーは高コスパの高級木軸万年筆の決定版

レビュー

一時期、木軸の文房具にハマってまして、その時に購入したのがこのプラチナ万年筆#3776ブライヤーです。当時購入したものは結構手放してしまっているのですが、こちらは万年筆としての素性もよく、木軸としての素材も良く、私の中でのブームが去ったあとも変わらず愛用しています。

Tamron90mmF2.5 model:52B

Tamron90mmF2.5 model:52B

3776センチュリーのペン先はそのままに、軸が高級素材のブライヤーになっています。

金具は金色で、ブライヤーの色と非常にあっていると思います。

仕様面では、残念なことに、2年間もインク乾燥を防ぐと言われる「スリップシール機構」が未搭載になっています。

しかも木軸ということもあるのか、ネジ式でもなく嵌合式なので、週末挟んだだけでインクが出にくくなったりする手間のかかる子です。(写真でも隙間空いているのが分かると思います。)

だからなのか超美品が定価の半額15,000円で手に入ってしまいました。

もちろんペン先は3776センチュリーのそれですので書き味が悪い訳はありません。
そういう意味でこういうシリーズものって最低限の品質が保証されているので手が出しやすいですよね。

漆を染み込ませたブライヤーの軸は使えば使うほど味が出てきます。ここまで味の出やすい木材はないんじゃないかというくらい経年変化は早めだと思います。

写真見てもらえば分かるように軸とキャップの部分で結構な色合いの違いが発生しています。
これは購入時はほぼ同じ色合いでした。

割れ防止などを考えすぎて変なコーティングをしてしまうとこうは行かないので、素材を生かしたものづくりをされているところは非常に共感できます。(コーティングはコーティングで劣化防止、割れ防止などメリットが有ることは良く理解しています。好みの話ですね)

ブライヤーの万年筆というとプラチナだけではなく、セーラーもありますね。
しかしこちらは定価で15万円でした。
そう考えると高級素材のブライヤーを定価30,000円で買えたというのはそうとう高コスパだったのではないでしょうか?

木軸といえば野原工芸などシャープペンシルの人気が高いようですが、欅とかの木軸シャーペンに30,000円のプレ値出すなら、中古ながら約半額で購入できてしまうこちらの方が遥かに満足度高いように思います。

残念ながらすでに生産終了しています。
興味がある方は、良い個体があるうちに手に入れることをお勧めします。

いづれ再評価されるんじゃないかと個人的には思います。

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